猫の本当にあった話(*゜▽゜)ノ凄いよ！

猫の「あまちゃん」と「やまとくん」の話！

私が高校生の時、実家に迷い込んで来た猫の親子がいました！お母さん猫と三匹の子猫。

しばらく縁の下に住んでいましたが、秋になってお母さん猫と二匹の子猫はいなくなりました。
一番小さくて、細くてあんまり可愛くなかった子だけになりました。
でも、外は寒いしかわいそうで、夜の間だけ、親に内緒で自分の部屋に入れていました。朝早くに外に出し、親には気づかれていないと思っていました。

あ！
その子は、お母さんにベッタリな甘えん坊だったので、甘えん坊の「あまちゃん」と呼んでました。

母に、
「あんた、あまちゃん部屋にいれたしょ？！
あんたの布団でオシッコしてるわ！」
と、バレてしまいました。
オシッコをしていたのにわたしは全く気付かず、母の鼻に気づかれてしまいました。

ごめんなさいと謝り、でも飼いたい！！って必死に
お願いして、飼ってもらえることになりました。

その後、一年位で高校を卒業。
わたしは、進学の為に、実家を出ることになりました。

「お前の猫どーするんだ！最後まで面倒みれないお前に動物を飼う資格はない！！」
と、父に怒られた気がします。

「すみません。お世話お願いします。」
と、謝り父と母にお願いして、家を出ました。

その後、あまちゃんは大人になって、すっかりお母さん猫に似て美人になりました。男の子なんで、美男子ですね！
結局、父が一番可愛がってくれて、２人の絆は相当なものになっていました。

それから、15年。

あまちゃんもおじいさんになってました。

そして、父もだいぶ歳をとってきました。

そんな時、父がくも膜下で倒れました。
二週間、意識がなく非常に危険な状態が続きました。ちょうどそのころ、あまちゃんもオシッコの出が悪くなり、目も見えなくなりました。

父は、幸運にも意識を取り戻しましたが、
まだ意識が朦朧としているとき、
「はやくあまちゃん連れてこい！！」
と、怒鳴っていました。病院だから連れて来れないというのはわからなかったようです。

そんな父親を励まそうと、わたしはコレを病院に持って行きました。

とっても喜んでリハビリに励んでくれるようになりました。

その頃、あまちゃんは大好きなお父さんがいなくてとってもさみしそうでした。そして、どんどん高齢の為、元気がなくなっていき…大好きなお父さんに最後抱かれることなく、天国へと旅立っていきました。

病院にいる父に、そのことを伝えに行くと、

伝える前に、
「昨日あまちゃん病院に来てたぞ。」と。
まだ、意識が変なんだなと、思ったけど、あまりに本当なんだ！！って、言うので、本当なのかもしれないねって。
「あまちゃんきのう天国に行ったんだ。」
と、話すと父は、
「そうか。」
と、ひとこと。

そして、次の日。
本当の話ですよ。
父の病状がみるみる良くなって、お医者さまにも
「凄い回復ですね！驚くばかりです！！」
って。

あまちゃん。
大好きなお父さんの病気、少し持っていってくれたのかなと、家族みんな思っています。

父は順調に回復し、数ヶ月後退院。
奇跡的に後遺症もなく、元気な父に戻りましたが、あまちゃんがいないのがさみしいっていうのが、家族はみんなわかっていて、でも父は、

「もう猫はいらない！！」

本心は絶対違う。
そう確信した姉夫婦は、猫の世話がリハビリにもなるよーって、父の為に二代目を連れて来ました。
とっても可愛いい子猫ちゃんです♪
最初は、
「最後まで面倒みれないだろー！！」
と、父は戸惑っていましたが、すぐに仲良しになりました。

そして、二代目は「やまとくん」と名付けられ、あまちゃん同様、家族のアイドルに♪
何だか、ぐんぐん大きくなる猫で、あれ？！なんかかなりデカい猫になったねーって。

そして、家族みんなが集まったとき、
「そう言えば、やまとくんって誕生日いつだっけ？」
「えー、ちょっとみてみるねー、えーっと。」
「え！！！6月17日って！！あまちゃんの命日だよーーー！！」

！！！

あまちゃんが天国に旅立ったあの日に、この世にやってきたやまとくん。(￣∇￣)

わたしは、今でも実家に帰ってやまとくんをなでるとき、タプタプの腕をめくって、
「ホントはあまちゃんなんでしょー。新しい着ぐるみにしたのー？」
って、声をかけてみます。

「なに？あまちゃんって誰？俺やまとだけど。」
毎回そんな表情でやまとくんに見つめられると、やまとくんだよね！って、思うんですけど…

でもやっぱりこの着ぐるみのなかにはあまちゃんが入ってるのでは…と、ついつい思ってしまうのです。

父は今日もやまとくんをお腹の上に乗せて、仲良く暮らしているのでしょう(*´▽｀*)

あまちゃん、やまとくん、うちの家族になってくれてありがとう！
大好きだよー♪